海外オンライン大学体験記

アメリカのオンライン大学であるUniversity of the peopleでの出来事について徒然なるままに書きます

英語の勉強法を紹介しているサイトについて思うことについて

 よく、「偏差値30台からTOEIC900点」みたいなサイトがありますが、どの程度信憑性があるんでしょうかね?例えば高校の学内偏差値の話とかだと、高校自体の偏差値が例えば70越えのところで学内30台と言われてもそこまで悪いとは思えないのですよ、実際。高校や大学自体の偏差値としても、詐称している可能性も拭えません。

 

 なぜこんなことを考えたのか?それは、紹介している英語の勉強法がとても英語初心者・・・というか英語が出来ない人に向けているとは思えなかったからです。本当にこの人達英語が元はできなかったのかな?と思うような勉強法が多いです。しかし、その信憑性が本当に判断できるのは「本当に偏差値の低い学校で、学内偏差値も決して高くなかった者かつ現在は英語がある程度できる人」ぐらいなんじゃないかなと思います。私の実感として、英語が元々できる人や頭のいい人(サイト運営者たち)の勉強法はまったく参考になりませんでした。例えばサイトではなく直接ですが、某有名大卒の方がスピーキングが上手だったのでアドバイスを求めたら

 

「ああ、最高の勉強法を知っているよ。日常生活の友達との会話を全部録音し、それを後から英訳した。その繰り返しで習得したよ。周りの友達にもこのやり方は好評だった。」

 

と教えて頂きました。これには私は「なるほど!」と思う反面、初学者にとっては全く参考にならないとも思いました。そもそも土台が違い過ぎます。彼は少なくとも大学受験を経験して難関大学を通過できるほどの単語力、文法力、リスニング力、リーディング力があるのです。そこをクリアしていたので、後は日常使う表現の英作文能力さえ身につければよかった、だからこの方法が彼(とその友達)には最適だったということです。前提条件が全然違うんですよね。ただこれは彼が悪い訳ではなく、単に住む世界が違う相手に聞くほうが悪かったです。そして、多くの勉強法サイトの運営者も単に「より低いレベルに位置する人」の現状を知らないだけなのです。

 

 では、どのように本当に1あるいは0からの勉強法を見つければ良いか?答えはまだもっていません。しかし一つの真実として「基礎」から始めることですね。英語の4技能(読・書・聞・話)を伸ばす上での基礎は何なのか?プラスアルファの要素は何か?ここに答えが集約されていると思います。

 まずはどう足掻いても覚えなくてはスタートラインにすら立てない要素と言っても過言ではない「アルファベット、(基礎のフォニックス)、発音記号、中学英文法」を徹底的に習得し、中学レベルの音読や瞬間英作文で体に刷り込みつつ体から外へ英語を出す事を繰り返す。実体験ですが、中学レベルをほぼ完璧に体に入れたらTOEICは600~700は楽にいきます。この後は高校レベルの階段を登るのがスジですが、後は脇道にそれて旅行英語を覚えるのもよし、ビジネス英語を覚えるのもよし。土台が出来上がっているので何をしても勝手に後は伸びていきます。

 楽な方法、魔法のような劇的な方法を夢想する方もいるかもしれません。しかし今の所その魔法は存在しないと思います。(知っていたらこっそり教えてください)着実に、一歩一歩踏み固めていきましょう。

 

 ふと書き始めた現場からは以上です。